バイナリーオプションのエントリー方向は、全て「相場のトレンド方向」に合わせてトレードすべきです。
特に、初心者ならば・・・
前回お話しした通り「トレンドを把握すること」、即ち『トレンドを定義すること』の重要性が理解できたと思います。
ここでは、実践でトレンド相場を把握するためのテクニックについてお話ししていきます。
- トレンド相場の定義するための準備
- 移動平均線( Moving Average )
- 移動平均線( Moving Average )の準備
- 移動平均線の特徴
- 設定期間と時間足の相関関係
- 短期と長期の移動平均線を用いる目的
- トレンド相場を定義するためのテクニック
- さいごに
トレンド相場の定義するための準備
前回の『ダウ理論』の解説の通り、トレンド相場を把握することで有利なトレードができることは理解できましたか?
実践でトレンド相場を把握するために、テクニカルツールを活用したトレードテクニックについて解説していきます。
ここでお話しする内容のチャート画面は下図の通りです。
移動平均線( Moving Average )
見てわかる通り、オレンジ色のライン3本と緑色のライン3本が表示されています。
これが『移動平均線(Moving Average)』というテクニカルツールです。
この移動平均線3本×2束の計6本を表示し、移動平均線同士の位置関係、移動平均線とローソク足の位置関係から、トレンド相場を定義することができるのです。
移動平均線( Moving Average )の準備
MT4(もしくはMT5)のメニューバーから、
【挿入】⇒【インディケータ】⇒【トレンド】
⇒【Moving Average】
を選択すると、表示されます。
その際に、設定画面が表示されますので以下の設定にします。
短期移動平均線(3本)
パラメーター | |
期間 | 1本目:25、2本目:30、3本目:35 |
表示移動 | 0 |
移動平均の種別 | Simple |
適用価格 | Close |
スタイル | オレンジ色系(お好みで設定可) |
長期移動平均線(3本)
パラメーター | |
期間 | 1本目:90、2本目:100、3本目:110 |
表示移動 | 0 |
移動平均の種別 | Simple |
適用価格 | Close |
スタイル | 緑色系(お好みで設定可) |
※ ちなみに、テクニカルツールを設定するにあたり、まだMT4(もしくはMT5)などのチャートツールをダウンロードしていない人は、以下を参考にしてください。
移動平均線の特徴
移動平均線とは、為替相場の平均値を1本の線にしたもので、多くの方に親しまれている有名なテクニカルツールの中の一つです。
この移動平均線( MovingAverage と呼ばれたり、略して MA と呼ばれたりします)から、いくつもの視点で相場を観察することができます。
例えば、
✅移動平均線の傾き加減・・・角度はどのくらい?
✅移動平均線の方向性・・・上向き?下向き?
✅移動平均線とローソク足の位置関係
・・・移動平均線より上を推移?下を推移?
✅移動平均線とローソク足の乖離率・・・どのくらい離れている?
などなど。
そこで大事なのは、
「表示している移動平均線がどのくらいの期間の平均値を表したものなのか」です。
これは、移動平均線を挿入する際に設定したパラメーターの「期間」で、自由に設定できます。
一般的には20~100くらいがよく使われています。
数字が小さいほど「短期」、大きいほど「長期」として扱われています。
設定期間と時間足の相関関係
設定期間とは、「ローソク足何本分の平均値か」を意味します。
つまり、『 MA100 』とは100本分のローソク足の平均値ということです。
例えば、5分足表示していた場合、
5分足 ×100本 = 直近の500分間の相場価格の平均値
を表した移動平均線ということになります。
こうした性質を活かすため、移動平均線は1つの時間足に対して設定期間を変えた2本以上を使っていくことが好ましいです。
- 短期設定:今見ている時間足の値動きに則した平均値が見える
- 長期設定:今見ている時間足よりも大きな値動きに則した平均値が見える
このように、2本の移動平均線を用いることで、2つの視野で相場を観察することができ、細かい値動きに惑わされないトレードができるようになります。
短期と長期の移動平均線を用いる目的
なぜ、短期移動平均線と長期移動平均線を用いるのかというと、それぞれの得意不得意を補い合うためなのです。
短期移動平均線の得意
急な値動きにすぐ対応できる
短期移動平均線の不得意
相場の本来の方向性を見失いやすい
長期移動平均線の得意
相場の本来の方向性を見失いにくい
長期移動平均線の不得意
急な値動きに追いつくのに時間がかかる
トレンド相場を定義するためのテクニック
それでは、短期移動平均線と長期移動平均線を使ったトレンド相場の定義方法について解説していきます。
相場の起点と終点
前にもお話しした通り、相場の推移は「トレンド相場」「レンジ相場」「停滞相場」「転換中相場」などの状態を織りなしています。
これらの相場状態には、明確な区切りがないので、非常に判断しにくいことが『難』です。
そこで、「明確な区切り」を作っていきます。
その方法として、相場状況の区切れとして『相場の節目』を定義することにします。
「相場の節目」の定義
相場の推移と移動平均線を見比べると、長期移動平均線をローソク足が抜けているのが分かります。
つまり、このブレイクタイミングを境目にして相場の方向性が入れ替わったといえます。
このように、長期移動平均線に着目することで『相場の節目』が明確になったように感じませんか?
ただし、ここで注意したいことは、
「長期移動平均線を抜けたからといって、トレンド相場になる」
ということではないということです。
長期移動平均線をブレイクするということは、相場の進む方向性が大きく変わったことを意味する「相場転換」であり、次にどんな相場になるかは相場の進み方次第なのです。
云わば「転換中相場」であると解釈しておいてください。
さいごに
ちょっと長丁場でしたが、いかがでしたか?
今回は、テクニカルツールで最もポピュラーな『移動平均線』を使った相場分析の話をしてきました。
「短期移動平均線」と「長期移動平均線」の持つ特徴を生かし、相場の節目を定義付けすることで、勝率を上げるトレードが見込めます。
次回は、もっと深く踏み込んで『トレンドの条件』についてお話ししていきます。
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また、お会いしましょう!!!