『バイナリーオプション』で最もポピュラーなインディケータと言えば・・・
やっぱり「移動平均線」でしょう!
しかし、使いやすさとか機能性で言ったら「RSI」や「CCI」、「ボリンジャーバンド」など、相場分析に適したインディケータは数多くあります。
そこで今回は、数多くあるインディケータの中でも、最も活用されている『移動平均線』の特性についてまとめてみました。
移動平均線の3つの相場判断
移動平均線を使うことで、以下の相場判断が可能です。
✅相場の方向性
✅相場の勢い
✅トレードのタイミング
相場の方向性
『バイナリーオプション』は、相場が上下のどちらに進むかを予測する投資です。
そのため、相場の進む方向を予測しやすい状況下でトレードができた方が、勝率が上がります。
では、実際のチャートを見ながら、『移動平均線』を使って、どのように相場の進む方向性を判断するのかを解説していきます。
移動平均線の方向性を見る
最も簡単な方法ですが、移動平均線の方向性を見ることで、現在の相場が進む方向を知ることができます。
見て分かるように、移動平均線が上向きなら「上方向」、下向きなら「下方向」に進んでいます。
移動平均線が横ばいなら値動きの方向性が曖昧で、上下どちらに進んでいるか判断できない状況だと言えます。
移動平均線とローソク足の位置関係
上図を見て分かるように、移動平均線の上をローソク足が推移していれば上方向が優勢で、逆に移動平均線の下をローソク足が推移していれば下方向が優勢であると判断できます。
このように、現在の相場が上下どちらが優勢かが判断できると、エントリー方向を絞ることもできますよね。
ちなみに、相場の進む方向性が曖昧な場合と比較すると、どちらが狙いやすいかは一目瞭然ですね。
移動平均線の設定期間
移動平均線の期間は任意で設定できます。
そこで、期間設定を「20」「50」「100」にして表示してみます。
- 期間(20) ・・・短期移動平均線
- 期間(50) ・・・中期移動平均線
- 期間(100)・・・長期移動平均線
見ての通り、期間が短ければ短いほど現在の値動きに敏感に反応し、期間が長ければ長いほど現在の値動きに鈍感に反応します。
ここで、短期および長期の特徴についてまとめておきます。
【短期MAの特徴】
✅得意 ・・・急な値動きにすぐ反応する
✅不得意・・・相場の本来の動きを見失いやすい(ダマしに遭いやすい)
【長期MAの特徴】
✅得意 ・・・相場の本来の動きを見失いにくい(ダマしに遭いにくい)
✅不得意・・・急な値動きに追いつくのに時間がかかる
それぞれの移動平均線には得意・不得意があるため、お互いの不得意なところをカバーし合えるような使い方が、ベストだと思います。
短期移動平均線と長期移動平均線が交わると・・・
短期移動平均線が長期移動平均線をクロスすると、相場の状況変化のサインを示唆します。
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下にクロスすることを「デッドクロス」と呼び、相場が下降方向へ転換するサインと判断できます。
また、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上にクロスすることを「ゴールデンクロス」と呼び、相場が上昇方向へ転換するサインと判断できます。
当然ですが、設定する期間にもよりますが、クロスしたからといって必ず転換するとは限りません。
ただ、このような判断が可能なポイントを判断材料の一つとして意識できていれば、相場の値動きを先読みしていち早くチャンスを掴めると思います。
相場の勢い
相場は、必ず上下を繰り返しながら方向性を織りなしています。
その方向性を作っていく勢いが強ければ、今後進む方向が明確になっていきます。
そこで、移動平均線を使ってその勢いを図る方法についてお話しします。
移動平均線の傾き角度
見て分かるように、移動平均線の傾き角度が急になればなるほど、勢いが強くなっています。
このように、移動平均線の傾き角度を見ていくことで、相場の勢いを図ることができます。
移動平均線とローソク足の乖離率
「乖離(かいり)」とは、離れ具合です。
移動平均線は、ローソク足の終値を平均化して1本の線で表示したものです。
従って、急な値動きが起こりローソク足が伸びた場合、移動平均線はすぐには追い付けないため、ローソク足と移動平均線との間に空間ができます。
これを「乖離(乖離幅・乖離率)」と呼んでいます。
この乖離は、相場の勢いが強ければ強いほど広がりますが、必ずいつかは埋まります。
この「乖離は必ず埋まる」ことを知っていることは、エントリーの裁量スキルの向上になりますので覚えておいてください。
トレードのタイミング
相場の進む方向や勢いが分かったからといって、いつでもどこでもエントリーして良いわけではありません。
トレードの勝率を上げるためには、適切なタイミングでのエントリーが大事です。
そこで、移動平均線を使ったタイミングの図り方についてお話しします。
移動平均線が基準
前にもお話しした通り、相場は必ず上下を繰り返して方向性を織りなしています。
そのため、移動平均線に対するローソク足の動きで「上がる」「下がる」を予測できます。
上図のように、移動平均線を基準に相場の勢いを後押しするポイントがあります。
相場が上方向に向かっている(左図)ときに、下方向に向かってくるローソク足を、移動平均線が跳ね返すタイミングを『押し目』と言います。
逆に、下方向に向かっている(右図)ときに、上方向に向かってくるローソク足を、移動平均線が跳ね返すタイミングを『戻り目』と言います。
ただ、移動平均線にぶつかれば、必ず跳ね返すというわけではありません。
しかし、、移動平均線を一つの基準として意識しているトレーダーは多いため、移動平均線でタイミングを図ることは、とても有効です。
ここでお話しした『押し目』『戻り目』の他にも、移動平均線を使って売買ポイントを見極める『グランビルの法則』という考え方があります。
移動平均線の種類
MT4(もしくはMT5)で、移動平均線を挿入すると、設定のダイアログボックスが表示されます。
パラメーター設定の中に『移動平均の種類』という項目があります。
今回「移動平均線」について解説してきたので、ついでに以下の種類について、簡単に解説しておきます。
✅Sinple【SMA】
✅Exponential【EMA】
✅Smoothed【SMMA】
✅Linear Weighted【LWMA】
これらを表示してみます。
Simple(Simple Moving Average)
和訳すると『単純移動平均線』で、移動平均線の中でも最もポピュラーです。
前にもお話しした通り、設定した期間の終値の平均値を1本の線で表示しています。
大きなトレンドを捉えるのが得意なのですが、その反面、突発的な値動きには遅れる傾向があります。
Exponential(Exponential Moving Average)
和訳すると『指数平滑移動平均線』で、SMAよりも直近の値動きを重視した平均値を1本の線で表示しています。
直近の値動きを重視していることから、SMAよりもローソク足に近い動きをするのが特徴です。
EMAは細かい値動きを捉えやすい反面、突発的な値動きにもくっついてしまうので、ダマしにも遭いやすくなりますので注意が必要です。
Smoothed(Smoothed Moving Average)
和訳すると『平滑移動平均線』で、EMAを改良した平均線です。
SMAやEMAに比べると、大きな流れで捉える傾向があるので、比較的滑らかな形になることが多いです。
なので、大きな流れを捉えるのが得意な反面、細かい動きは苦手です。
Linear Weighted(Linear Weighted Moving Average)
和訳すると『線形加重移動平均線』で、EMAよりもさらに直近の価格を重視した移動平均線です。
従って、細かい値動きを捉えやすくなる反面、突発的な値動きにもさらに弱くなります。
さいごのまとめ
インディケータの中でも最もポピュラーな『移動平均線』について解説してみましたが、最終的にはどんな狙い方をするかで移動平均線の種類も異なります。
実際のトレードで、自分の狙い方に合わせて活用しましょう。
今回は、『移動平均線』がどれだけ優秀なインディケータであり、シンプルに相場分析ができることが、少しでも伝わったらとても嬉しいです。
また、『移動平均線』を使った勝率の高いトレード方法や、『バイナリーオプション』で継続的に利益を上げるためにはどうすれば良いのか?・・・
などについても今後、解説していきたいと思っています。
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