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囚人のジレンマ(裏切り)【心理学講座③】

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囚人のジレンマ

これは、ゲーム理論におけるゲームの一つなのですが、心理学上は「裏切りの心理」としてよく出されます。

その内容について解説をします。

囚人のジレンマ(裏切りの心理)

囚人のジレンマというのは、

協力し合った方がいいことがわかっていても、個々に自分の利益を考えている時は、足を引っ張り合う

というものです。

 

ゲーム理論

これは、1950年にアメリカで発見された理論です。

その内容について説明していきます。

 

ある犯罪に関する容疑で捕まったAとBという二人の容疑者がいます。

そして、意思疎通の出来ない別々の部屋で尋問を受けています。

この2人が取る選択肢は「自白する」「自白しない」のいずれかですが、自白の状況によって受ける刑罰の重さが異なります。

 

  ✅1人だけ自白した  ➡ 自白した方は無罪、自白しない方は懲役10年

  ✅2人とも自白しない ➡ 2人とも懲役2年

  ✅2人とも自白した  ➡ 2人とも懲役5年。

 

このような条件で、2人に尋問すると・・・

Aにとっても、Bにとっても「相手が自白せずに、自分が自白する」という選択肢が一番魅力的です。

しかし、相手も自白した場合は、無罪にはならないというリスクもあります。

お互いが「自白しない」という選択肢をとった場合、最も短い2年の懲役となります。

 

では、

Aになって考えてみましょう。

 Bが自白した場合・・・

   自分が自白した場合は懲役5年、自分が自白しないと懲役10年。

   ・・・自白した方がいい

 Bが自白しない場合・・・

   自分が自白した場合は無罪、自分が自白しないと懲役2年。

   ・・・自白した方がいい

従って、

相手が自白しようがしまいが、自分は「自白した方」がいいことが分かります。

つまり、

お互いが自分の有利な方を選ぶと、2人とも自白することになって、2人とも懲役5年となります。

 

でも、よく考えてみてください・・・

AもBもお互いのことを考えて協力し、2人とも「自白しない」方が懲役2年で済むんです。

 

このように、各人が自分にとって一番魅力的な選択肢を選んだ結果、協力した時よりも悪い結果を招いてしまうことを「囚人のジレンマ」と呼びます

 

これを知っていたら、「お互い協力して自白しないことにしよう!」と話し合っておけばよかったですよね。

しかし、いざ「自白する」か「自白しない」かと問い詰められた状況では・・・、

「お互い協力って言ってたけど、もしかしたら、あいつは裏切って無罪になろうとしているかも・・・」

と考えちゃうわけですよ。

・・・で、やっぱり自白してしまうんですね。

話し合いをしようがしまいが、両者の間に硬い信頼がない限り、結局裏切り合うのです。

このように、互いに協力し合った方がいいのに、足を引っ張り合ってしまうというのは、ビジネスの世界でもよく見られますね。

 

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