文章の展開を考える上で、
「予定調和」と「連鎖調和」という2つのキーワードはぜひ押さえておきたいと思っています。
予定調和
予定調和という言葉は、多くの人が聞いたことがあるでしょう。
つまり、「決まった流れ通りに進む」ということですね。
例えば、
テレビ番組でいえば「水戸黄門」や「アンパンマン」などです。
水戸黄門の場合は、
悪い奴が悪事を働き、それを助さんと格さん達が懲らしめる。
そして、最後には黄門様が印籠を出す。
こんな流れですよね!
もう、わかりきった流れなので、先の展開にハラハラ・ドキドキせずに観られる、
というメリットがあります。
えっ、それってメリットなの? と思う人もいるかもしれません。
しかし、いつもと違う展開や刺激を好まないお年寄りになると、こういうものの方が安心して見ていられるわけです。
連鎖調和
これに対して連鎖調和とは、
「Aが起きたら、その影響でBが起きる」というように、次々と連鎖して出来事が起きていくことです。
例えば、
人気漫画の「ワンピース」や「ドラゴンボール」などがそうですね。
何か冒険を終えるたびに、その冒険をきっかけに、次の冒険が始まったりします。
また、誰かと出会ったことがきっかけで、次のステージに進んだりします。
これらのストーリーでは、先の流れがまったく予測できません。
ただひたすら「連鎖していく」という構造です。
しかし、その先の読めなさが面白いし、その連鎖の流れが「調和」しているので、どんどん読みたくなるんですよね。
文章の技術に予定調和をどう活かすか?
文章の技術に予定調和をどう活かすかというと・・・
例えば、
「記事に毎回一定のパターンを設ける」というものです。
✅最初に重要なポイントをまとめる
✅それについて学ぶことが必要な理由(時代背景など)を語る
✅それから本題の説明をする
✅最後にもう一度まとめる
こんな感じですね。
「最初と最後のまとめ」は、WEB でも出版でも多く見られます。
こういう定形があると、読者さんも読みやすくなります。
「このサイトの記事は、とりあえず最初と最後を読めばいい」というように、考えをシンプルにできるからです。
中間の部分についても、
「ここが背景の説明」「そしてメリット」「ここでデメリット」・・・
というように、場所が決まっていれば、読みたい部分を簡単に探すことができます。
このように「わかりやすさ」を追究する上で、文章に予定調和を持ち込むことには大きな意味があります。
ネットビジネスというのは、基本的にわかりやすさ重視の世界です。
ビジネスを解説するのだから当然といえば当然のことです。
なので、あなたがメルマガやブログ記事を書く時、
予定調和のテクニックを使うことは、かなり重要度が高いポイントだと思ってくださいね。