話を面白く、且つわかりやすくしたい場合、「喩え話を効果的に使う」ことはとても重要です。
読者さんにイメージしやすくする効果があります。
ズームイン・ズームアウト
喩え話に限らず・・・
文章や話には「ズームイン・ズームアウト」というテクニックがあります。
ズームインとは、言葉通りですが、一部分を掘り下げて拡大して見るもの。
文章のテクニックとして使う場合は、「抽象的な話」から「具体的な話」をする流れが多いです。
例えば、「人間は欠点がある人が好き」という話をしたとします。
これは抽象的な話ですよね。
そして、次に具体的な喩え話をすると・・・、
「スラムダンクで三井が特に人気があるのは、不良だった過去を背負いながら、バスケをしているからだ」
・・・という風になります。
人類全体の話から、「スラムダンクの三井」という一点にズームインしたわけです。
この順序を逆にしたのがズームアウトです。
スラムダンクの話題で・・・、
「三井が好かれるのって、やっぱり不良だったからだよね」
という話になったら、
「そう、やっぱり人間って、欠点がある人が好きなんだよ」
・・・という風になるわけです。
具体的な話から、抽象的な結論に持っていくわけです。
これは、日常ごく自然にやっているものです。
例えば、
壁画を描く時に、誰でも無意識に近づいたり離れたりを繰り返しながら、絵の完成状況を確認します。
話の全体像を見る時にそれをするのも、ごく当たり前のことなんですね。
なので、あまりこの単語自体は意識しなくてもいいです。
ただ、そういう考え方、語り方は、できるようになっておいた方がいいと思います。